もはや美城常務は変にしゃべらなくて結構(アニメ第22話)

今週は秋ライブの回なので何かしらのトラブルもあるだろうと予想はしていましたが、第13話の美波のように文香が極度の緊張で体調を崩すも、シンデレラプロジェクトの機転の利く対応でライブは無事に終わりました。一方、準備係でやけに気合に入っていた卯月はライブが終わってから抱え込んでいた爆弾が爆発しかけるように自分自身を見失ってしまい、プロデューサーから早退指示が出た後の姿は抜け殻に近い状態であり、いよいよ2nd Seasonは最終局面を迎えました。

(1) 秋ライブはシンデレラプロジェクトに軍配
注目の秋ライブは前半にシンデレラプロジェクト、後半にプロジェクトクローネのメンバーが出演する流れでしたが、最初のアナスタシアのソロで順調なスタートを切り、その次に出たシンデレラプロジェクトはいつもと違う構成でありながらも夏フェスの大舞台の経験が生きたのか、久々の大舞台でも堂々と歌い切りました。

一方、プロジェクトクローネ美城常務が寄せ集めた顔ぶれなのか大舞台に慣れていないメンバーもいて、特に文香は先頭だったからなのか極度の緊張で体調を崩すトラブルに見舞われましたが、当の美城常務はやはりと言うべきか全ての対応を現場に放り投げであり、アイドルに声掛けで緊張を和らげるようなことはせず、さらにライブを一時中断させるという失態を犯しました。

そこを第13話で経験済みのシンデレラプロジェクトが順番の入れ替え、トークで繋ぐなどの対応で乗り切りましたが、VIP席のような所で上から目線で見物している時点でダメだと思ったし、もはや、美城常務がシンデレラプロジェクトの最終発表を評価されても説得力が欠く印象であり、変にしゃべらない方がマシです。ライブそのものは文香が復帰したことで無事に終わりましたが、内容に関してはプロジェクトクローネがどんなに346プロにふさわしくても、シンデレラプロジェクトの完勝です。


(2) 卯月の時限爆弾炸裂寸前
今回ニュージェネレーションはライブに参加せず、卯月未央はスタッフとして裏からライブを支えていましたが、卯月がいつも以上に変に気合が入っていた時点で流れがおかしかった印象でした。ライブの時は未央に支えられて持ちこたえたものの、ライブ終了後のシンデレラプロジェクトの集まりでしぶりんトライアドプリムスの活動を継続すると発表された時に、ついに持ちこたえていた糸が切れてしまい、その後の美穂との撮影会でも笑顔を作ることが出来ず、プロデューサーから休養目的の早退指示が出てしまいました。

恐らく卯月しぶりん未央がソロで別の活動を動いていることでニュージェネレーションの先行きに極度な不安を抱えているような印象であり、プロデューサーの提案で始まった美穂とのユニットも趣旨を把握するような余裕が無いのかもしれません。とうとう笑顔を作れなくなってしまったから、シンデレラプロジェクトの存続と同じかそれ以上に深刻な問題であり、抱えている爆弾が炸裂すればアイドルとしての活動も止まると思うので、現時点では炸裂寸前の段階です。

(今後)
秋ライブが終わったので残りは舞踏会、卯月の精神面問題の解決が主なストーリーになりそうですが、特に卯月の精神面問題はシンデレラプロジェクトの結束にも関わっているので、23話と24話はそこに費やして、最終話の舞踏会にどう繋げていくのか注目です。

(評価)
☆☆☆☆☆☆☆ 90/100
☆は10点
一本調子でライブ成功エンドではなく、最後に卯月の場面を持ってきたのは流れから予想した人も多かったと思うが、良い意味で残り3話に緊張感を持たせることに成功。一方、美城常務に関してはわかっていたけど、予想通りの高みの見物状態。アイドルへのフォローは当然のようになく、更に自分の非を認めないような舞踏会を最終審判宣言、常務がサッカーの監督ならこの時点で解任通告するレベル。最終局面に突入する残り3話、このワクワク感もあと3週間で終わりと思うと寂しい。